実話 怖イ話 短編

和歌山県の心霊スポット「旧由良トンネル」

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あれは2007年9月初旬になります。

当時、友人達と遊ぶ内容と言えば車でのドライブばかりで、車で行った事のない所へ行く事が多かったです。
そんな時、「肝試しをしよう」と誰かが言い出し、県内でも屈指の心霊スポットに行ってみようという話が出ました。行き先になったのは、日本全国にある心霊スポットとして有名な、和歌山県有田市由良町にある旧由良トンネルです。

和歌山市内に住んでいる僕たちにとって有田市といえば車がないといけない場所。
しかし「由良トンネル」という心霊スポットは有名なため、いつからかその名前だけは知っていました。
僕たちは、その日その足で旧由良トンネルに行くことに決めました。
旧由良トンネルはすでに使われておらず、山道を登った先にあるトンネルです。

山道はまだ明るいのですが、トンネル内に明かりはなく真っ暗だったのをよく覚えています。

山中にあるトンネルの前で車を停め、

「中に入ってみよう!」

「やめておこうよ…」

「絶対嫌だ、車からも降りたくない」

そう言い合いました。
当時から好奇心が旺盛だった僕は、もちろん中に入る事に賛成でした。

全員の意見がまとまらないまま時間が過ぎ、結局僕と友人の2人で歩いてトンネルの先まで行ってみるという事に決まりました。
当時の携帯はガラケーですがライト機能は存在しています。
ガラケーのライト機能でトンネル内を照らしながら恐る恐る進みました。

トンネルを抜けた先は何も無く、道路が山の麓へ続いているだけで、トンネルの先を進むと途中で池があったぐらいです。

後で由良トンネルについて調べたところ、昔この池に身投げしたカップルがおり、それが心霊スポットとなった1つの原因になっているそうです。

そのまま来た道を折り返し、トンネルを出たあとも何も起こらず、
「心霊スポットなんてそんなものだろう」と言って、その場は解散となりました。

「なんだこんなものか」と思っていた私ですが、翌日から私の身に変化がありました。

旧由良トンネルに行った以降、何故だか右肩が重いのです。

しかし当時、介護の仕事をしており、重労働や夜勤が続いていたので、仕事の最中に肩を痛めたのが今頃響いてきたのだと思い、気にも留めていませんでした。
肩を痛めたことは以前にもあったので、本当に「ただの肩こりか何かだろ」と考えていたのを覚えています。

そんな肩こりが続いてる中、夜勤が続き、友達と会う時間もなく一か月が過ぎた頃、やっと旧由良トンネルに肝試しに行ったメンバーで集まることができました。
友人達とまたもや「今度はどこの心霊スポットに肝試しに行く?」
などと話してる中、
僕がみんなに

「そういえば由良トンネルに行った以降からすごく右肩が凝ってるんだよね。」

「なにかストレッチとかした方がいいのかな?」

と純粋に肩こりに対する疑問を投げかけたのですが、

そこで不思議なことが起こったのです。

友人達が、
「どうなんだろうね?」

「若いしすぐなおるんじゃない?」

そのようなありきたりな返答を返すなか、
僕と一緒にトンネルの中に入った友人が、僕の右肩を指しながらこう言ったのです。

「由良トンネルの帰りから実は気づいていたんだけど、怖くて言い出せなくてごめん。」

「お前の右肩に・・・。

「憑いてるよ・・・?」

その場の友人達全員が凍りつきました。

当時を振り返ると確かに右肩の違和感は肩こりではなかったように感じます。

もっと不思議なことに、「右肩に憑いている」と指摘されてから、右肩の違和感がなくなりました。

友人いわく「おそらく指摘されて認識される事で離れていったのだろう。」と
僕としては右肩に何か憑いていた事実もそうですが、友人がそのような強い霊感を持っていたことも驚きでした。

投稿者:匿名

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