実話 怖イ話 短編

2階に住む悪霊さん

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私の家はその当時で築20年のマンションで4階と5階部分を使用したメゾネットという構造です。

その日はイベントがあり友人A・Bと夜遅くまで遊んでいました。
友人Bは少し霊が見えるのと憑りつかれやすい体質、私は少し霊が見える体質で友人Aは普通の女の子です。
午前0時を過ぎてしまいそうだったため2人を自宅に泊まらせる事になり、楽しく帰宅しました。
寝室は2階にあるので全員で2階に上がり、とても疲れていたためか友人達と話す事なく私は眠りについてしまいました。

そして眠っていると急に体に大きな衝撃が走りました。
ビックリして起き上がろうと思っても、体がびくともせず全身金縛りにあっていました。
初めての事でしたので、恐怖で何をすれば良いのか分らずにそのままの状態で固まっていました。
怖いと思って目をつぶっているうちに急に体がさっきよりも重くなり、息も苦しくなっていきふと目を開けると、目の前に黒い大きな赤い目の何か判らないものが乗りかかって、私の首をおもいっきり締め上げています。
もうどうしようも出来ず、声も出したくとも出ず、私は抵抗する事が出来ないまま意識を失ってしまいました。

それからどれだけの時間が経っていたのかは記憶していませんが、お昼を過ぎたような日差しが私の目に入ってきました。

友人Aが心配そうに「大丈夫?具合悪いの?凄い汗だよ」と私に話しかけてくれました。
「大丈夫だよ、寝坊しちゃったね」と返しながら部屋を見渡すと一緒に寝たはずのBがいない事に気が付きました。
「Bは1階にいるの?」と言うとAは「何かここはダメなんだって、だからBが私に姉さんを早く起こしてあげてって言われて来たんだよ!」と教えてくれたので私も1階に降りていきました。
私がBに「おはよう!」と伝えると、Bが「無事でよかった!あの時私も金縛りにあっていて何も出来なくて、ふと自分が軽くなったと思ったら、姉さんに乗っかって凄い勢いで首絞めてたから、帰って来なかったらどうしようと今一人で悩んでた」と凄い勢いで話されてしまいました。
凄く不安な表情のBに私が「あの人に首を絞められたのは初めてだよ。」と伝えると、Bは「私の性かもしれないですね、あの時私に入ろうとしていたみたいなのですが近くに姉さんが居て上手く入れなかったみたいです。」その話を聞いた私は、夢じゃなかったのか…。いつものあの方は、とうとうやらかしてくれたのだなと考えていました。

何事もなくしっかりと寝ていたAが明るく「何々?なんかあったの、怖い話?」と私達の重苦しい雰囲気を壊す勢いで、聞いてきてくれたので二人とも拍子抜けしてしまいました。
私とBは何があったのかを怖い話が苦手なAに聞かせて、怖がらせてBと笑いあっていました。

余談ですが、その日を境にBは2階に絶対に上がらなくなってしまいました。
そこの家は住んだ当初から寝室に使っていた6畳の和室だけ異様な雰囲気がして、たまに敵意ある視線を感じていました。
私の妹の友人にはもっと見える子がいるそうで、その子から「絶対お祓いした方が良いよ!何かあってからじゃ遅い!」と妹が住んでいる時に言われ続けていたそうです。

そんな悪霊さんだったみたいですが、祖父の仏壇を家に置き毎年お坊さんを呼び、御経をあげて貰うようになってから、全く気配を感じる事がなくなりました。
誰かに付いていく様な雰囲気じゃなかったので、成仏してくれたのかな?と勝手に考えています

投稿者:匿名

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